普段何気なく口にしている、【水分】。
みなさんは水分が自分の体のどのくらいを占めているかご存知ですか?
実は、水分は私たちの体の60~70%をも占めているのです。
生まれたばかりの赤ちゃんにいたってはなんと80%も!
言い換えると、体のほとんどが水分で形成されているということになります。
この時期は、『熱中症対策』を含めた健康の為に【水分補給】はとても重要とされますが、
熱中症対策だけではなく、普段から質の良い水分を摂ること=体づくりにつながる、といえるわけです。
また水分を上手に摂ると、美容にも嬉しい事がたくさんあるのです。
その1:美肌 お肌の弾力はコラーゲンというイメージが大きいのですが、 実は水分も大きく関っています。 しっかりと水分補給することで、 お肌の隅々まで水分を巡らせ、うるうる肌をキープ! さらに水分と一緒に栄養素も運んでくれるので、血色UP! |
その2:スッキリおなか 便秘の原因はたくさんありますが、そのひとつが「水分不足」によるもの。 水分が不足すると、便が体から出にくくなり、 下っ腹が出てきたり、むくみの原因になったりします。 |
その3:疲れ知らず! 食べ物の栄養は血液を介して全身に運ばれます。 その血液の主成分が水。 つまり、体が水分不足になると、血液がドロドロになり、 栄養素をスムーズに運ぶ事ができなくなります。 せっかく摂った栄養を体の隅々まできちんと届けることで、 疲れにくい体づくりにも役立ちます。 |
その4:冷え改善 女性に多いのが「冷え性」。 冬場はもちろんのこと、最近では夏場でも冷え性な人が増えています。 体が冷えると、代謝も悪くなり、体の不調の原因に。 常温のお水や白湯で水分を巡らせ、体を冷やさない水分補給を心がけましょう。 |
がぶ飲みはNG!!
水分は大切だから!といってもがぶ飲みは良くありません。
私たちが一度に吸収できる水分量は200ml前後です。
これ以上の量を一度に飲んでしまうと、水分代謝の要である腎臓に負担がかかり、上手に水分が吸収できなかったり、むくみの原因となったりします。
1度に飲むお水の量はコップ1杯程度を目安としましょう。
いつでも常温か白湯がいいの?
美容のための水分補給は常温や白湯など、体を冷やさないものが良いとされています。
しかし、炎天下の中や長時間の運動時などで体が火照っているときは5℃~15℃と少し冷たいと感じる温度がオススメです。
ずっと火照った状態が続くと、のぼせやふらつきの原因となるので、冷水でクールダウンをしましょう。
そして、夏場でも1日中クーラーのきいた部屋にいるときは、体が冷えすぎないように常温や白湯を飲むことが大切。
この温度の使い分けもインナービューティへの近道なのです!
質の良いお水でインナービューティ!
水分補給は液体なら何でも良い!というわけではありません。
体に必要な水分を十分に巡らせるために大切なのは
ノンカフェインであること
余計なものが含まれていないこと
この2点です。
カフェインには利尿作用があるので、せっかく摂った水分もすぐに排泄されてしまいます。
「余計なもの」とは、砂糖や添加物のこと。
砂糖が含まれている飲み物は、エネルギー消費が激しいときには必要ですが、普段の生活ではなくても十分。 また、添加物は肝臓で処理されるので、必要以上に摂ると肝臓が疲れる原因となります。
質の良いお水やカフェインフリーのお茶などで上手に水分補給をしましょう!
(管理栄養士/磯村優貴恵)