新学期まであとわずか。 新たな環境に向かっていく子どもたちの心は、ドキドキ・ワクワクでいっぱい。
そんな新学期によく聞かれるのが、【クラス替え】に関するお悩み。
そこで今週は、以前心理カウンセラーの鈴木先生にお答えいただいた、こちらのお悩み相談をお届けいたします。
小学4年の娘のことで相談です。
この4月でクラス替えがあり、大好きだった親友の子と別のクラスになってしまいました。
親友にはクラスで別のお友達ができて、うちの娘は今のクラスで、一人でいることが多いようです。
親友への未練があって、きっと今のクラスの子に心が開けないのだと思います。
本人に心を開くようにと思うのですが、なにかアドバイスがあれば、よろしくお願い致します。
4月は新年度の始まりでもあり、新しい出会いと別れの月でもあります。
クラス替えによって、仲の良かった子と離ればなれになる。
これはよくあることですが、このお子さんの場合、新しいクラスで一人でいることが多いようだとのこと。
これは、親御さんとしては心配なお話です。
ご相談の中で「親友への未練があって」とありますが、
これは本人がそう話したのか、それともお母さんからみての推測のお話でしょうか。
本人の胸の内を確認せずに、推測だけで動いてしまうと、
良い結果どころか、かえって問題を複雑にしてしまうことがあります。
まずは、本人がこの状況をどう捉え、どうしていきたいと思っているのか、
そこを確認していく(見極めていく)必要があります。
「娘はこう言っている」「こんな言葉をもらしている」という、
本人の言葉から推察していく方が、より確かな対応を考えられるからです。
こういった問題は、基本的に、子どもと一緒に対応を考えることが大切です。
ほとんどの親御さんが、大人の見方からものを考え、判断し、対処しようとします。
重要なのは、子どもが自分で友だちを作りたいという気持ちに素直に向き合えること。
そして、背伸びをせずに、自分に出来ることから大事にしていくこと。
段階的に、小さな自信を積み重ねていくこと。
そのプロセスで必ず「子どもと相談しながら」という作業を織り込みます。
そして、試行錯誤の中で起きる様々な子どもの感情を受け入れ、理解しようとすることが一番大切です。
このプロセスを丁寧に、そして粘り強く行えば、子どもは紆余曲折しながらも、ゆっくりと成長していきます。
乳幼児期・学童期・青年期という時間のなかで、
子どもの基本的な人格形成がなされるのは18歳までとされています。
また、本当の意味での「親友」が出来てくるのも、高校生くらいからだとみていいでしょう。
緊急に手を打つべき問題と、あせらずに時間をかけて見ていくことが必要な問題。
常に両方の視点をもっていきたいものです。
いかがでしたか?
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