クリスマスについて
街中にクリスマスソングが流れ、イルミネーションがきらめき、デパートやショッピングモールではプレゼント用の品や、ラッピングの見本が並ぶ。
そんな、なんとなく心が浮き立つ時期ですが、果たしてクリスマスの由来とは?
クリスマスの起源とは?
クリスマスはキリスト教のイエス・キリストの降誕を記念する日であり、降誕祭と呼ばれています。つまりイエス・キリストの御誕生日のお祝いの日なのです。
しかし、イエス・キリストの誕生日は正確には記録として残されておらず、始めのころは色々な日にお祝いをしていたそうですが、273年にローマ皇帝アウレリアヌスが12月25日を太陽神の誕生日と定め、イエス・キリストが「正義の太陽」や「世の光」と呼ばれていたことから、その後の336年に当時の教会が12月25日をイエス・キリストの誕生日を祝う日と決めたそうです。
クリスマスという言葉はラテン語で「クリストゥス・ミサ」の略であり、キリスト(Christ)と礼拝を表すミサ(mass)から「Christmas」になりました。他にも「Xmas」という表記を目にすると思いますが、こちらもギリシャ語で「キリスト(Xristos)」を表しており、頭文字の「X」とmasを合わせてこのような表記になったそうです。
たまに「X’mas」というアポストロフィが入っている表記も見かけますが、実際は「Xmas」「X-mas」の書き方が正しいのでカードを書く際に覚えておくとよいでしょう。
また、クリスマスイブのイブは、イブニングから来ていて「夜」を意味しています。これはユダヤの暦が日没から始まっていたことからきているそうで、元々のクリスマスはイブから始まっていたことによります。
サンタクロースとクリスマスの関係は?
さて、ここまでずっとイエス・キリストにまつわる話ばかりでしたが、クリスマスと言えば日本ではどちらかというとサンタクロースのイメージが強いのではないでしょうか。
とくに子供にとってはプレゼントをくれるありがたい存在のサンタクロースは、聖ニコラウスという、東ローマ帝国の小アジアのミラで270年に生まれた聖人からきており、サンタクロースとはオランダなまりの英語からきています。
なぜ彼が後のサンタクロースになったのかというと、当時キリスト教の司教であった聖ニコラウスがある日、あまりの貧しさから娘を売らなくてはならない家の煙突からそっと金貨を投げ入れてあげ、そのおかげでその家は娘を売らずにすんだという逸話からきているそうです。このとき、金貨がたまたま靴下に入ったので、そののちサンタクロースがプレゼントを入れてくれる入れ物として靴下を吊るすようになったと言われています。
聖ニコラウスの命日が12月6日ということから、ヨーロッパではこの日から聖ニコラウス祭りが始まります。
その後、アメリカにこれらの冬のお祭りが伝わると、いつしかキリストの誕生日を祝うクリスマスと、聖ニコラウスの命日のお祭りが一緒になり、やがてそれが日本に伝わり、今のクリスマスになったのだそうです。
いかがでしたか?
意外と知らない行事の知識、是非お子様に伝えてあげてくださいね。