お盆を待っていたかのように、一気に猛暑・・・いや、酷暑になりましたね。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
この暑い夏を乗り切るには、栄養バランスの整った食事と十分な睡眠が鍵となります!
食事がおろそかになると、スタミナ不足に、
睡眠がおろそかになるとリカバリーが十分に出来ずに体から疲れが抜けない・・・
熱中症の原因となります。
そこで、熱中症予防対策についてお話したいと思います。
まず、熱中症に関る事故はいつ起きているのでしょう。
下のグラフをご覧下さい。
(日本スポーツ振興センター統計資料より)
気温が最も高くなるのは13時頃ですが、実は午前中に最も多く事故が起きている事が分かります。
と言うことは・・・
大切なのは朝から熱中症対策をすること!なのです。
熱中症対策として、朝から何か特別なことをしなければいけないのか?
そんなことはありません。
ポイントは、とっても簡単です。
水分補給は飲み物からしか出来ないと思われがちですが、普段の食事も大切な水分補給源になるということをご存知でしょうか。
例えば、定番の和食。
ご飯茶碗1杯、味噌汁1杯、麦茶コップ1杯
この組み合わせだけでも500ml近くの水分を補給したことになります。
500mlと言うと、自動販売機やコンビニなどでよく見かけるペットボトル1本分です。
午前中にこの1本分の水分を補給するか否か、と言うのは熱中症対策としてとても大きなことなのです。
さらに、熱中症予防に必要とされている塩分。
味噌汁には熱中症予防に必要な塩分も適度に含まれています。
しっかりと朝ご飯で塩分をとることで、通常の生活においては塩分を十分に摂取できることになります。
(※ただし、激しいスポーツ時や炎天下の中長時間が外出する場合などは、別途塩分の摂取が必要となる事もあります。)
また味噌汁を具沢山にすると、塩分だけでなく、たんぱく質やビタミン、ミネラルもたっぷり摂ることができます。
朝ごはんを食べるのと食べないのとでは、こんなにも多くの水分やその他の栄養素に違いが出るのです。
さらに、寝ている間にはコップ1杯分以上の汗をかく、ともいわれているので、
朝ごはんを食べずに外出・運動することはガソリンのない車で遠出するようなものです。
また、せっかく摂った水分も体に吸収されずに出て行っては台無し・・・。
カフェインには、利尿作用がありますので、
食事の時の飲み物はカフェインを含まない麦茶などをお勧めします。
「汗をかいたら水分や塩分を補給する」
の前に、朝ごはんをしっかり食べることで1日の始まりに水分と栄養をたっぷりと補給しましょう。
(管理栄養士/磯村優貴恵)